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日本古代史の謎 [思うままに]

「日本古代史と遺跡の謎」というタイトルの本を図書館で見つけて借りてきました。

表紙の副題に 「古代ミステリアス・ジャパンの扉を開く鍵」とあります。
そして、内容が表紙にいっぱい書いてあります。
 邪馬台国・大和朝廷の成立・巨大古墳の誕生・継体王朝・大化改新前後・律令制完成までの時代まで、『謎の世紀』と『遺跡の謎』を最新の成果を交えて解明
倭国大乱と高地性集落・邪馬台国と卑弥呼・三角縁神獣鏡・狗奴国・古墳の起源・騎馬民族説と崇神朝・任那と体百済外交・広開土王碑・応神朝・倭の五王・ワカタケルと鉄剣・磐井の反乱・大宝律令・記紀の成立・奈良朝の政変から、日本各地の古代遺跡の謎の解明まで211項

この本の16名のプロの方が書いておられます。短い文章の中に、プロにも通用する記事が多く含まれているのに、解り易く書かれています。そのお陰で、随分勉強になりました。発行は1992年11月になっています。古い本ですが、今でも通用する本だと思いました。

「古代ミステリアス・ジャパンの扉を開く鍵」とありますから、この本を読みますと古代の謎が、どんどん解明されていくように思われます。 が、すでに、14年も経っているのに、書かれている謎は、殆ど解き明かされていません。330ページの大作ですが、何分、211項目に亘るため、その所為で解き明かされないのかとも思われますが、仮に、テーマを絞り易いもの(倭国大乱と高地性集落、三角縁神獣鏡、継体王朝)を、それぞれ、一冊の本にしても、やはり解明されないと思われます。
 上に書きました内容を、もう一度見てください。古代史の謎とありますが、邪馬台国が一番古いです。3世紀のこととしますと、この本を書かれた方は、邪馬台国以前は、日本史に含まれていないようです。
その後の日本史から、上記のテーマを削除しますと、どれだけの日本史が残るでしょうか? 

日本の歴史は、判っているようでわかっていないようです。


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島根考古学ファン

いま、籔田紘一郎著「ヤマト王権の誕生」が密かなブームになっていますが、
それによると大和にヤマト王権が出来た当初は鉄器をもった出雲族により興
されたとの説になっています。
 そうすると、がぜんあの有名な山陰の青銅器時代がおわり日本海沿岸で四隅突出墳丘墓
が作られ鉄器の製造が行われたあたりに感心が行きます。当時は、西谷と
安来-妻木晩田の2大勢力が形成され、そのどちらかがヤマト王権となったと
考えられるのですがどちらなんだろうと思ったりもします。
 西谷は出雲大社に近く、安来は古事記に記されたイザナミの神陵があるので神話との関係にも興味がわいてきます。

by 島根考古学ファン (2008-11-26 04:00) 

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