神話ではなかった古事記・古事記の神話(4)

古事記の神話は、どのようにして誕生したか、　田村誠一氏は、角度を変えて、4回書かれました。
　今回が最終回です。全文を記します。

古事記神話の誕生(4)
大国主命とタケミカヅチの神との、国譲りの交渉は、大和村(ヤマト、現在淀江町に合併)の小波浜で行われた。
　大和とは「天子の講和」のことである。この時に「葦原の中ツ国」を譲れと交渉した。
出雲を譲れでも、日本を譲れでもない。葦の繁った中州の地域を譲れと申出たのである。
　大国主命は、大国村(現在西伯町に合併)　のボスに過ぎなかったのである。天照大神が稲作を日本に計画的に大仕掛に導入したので米の出来ない、出雲に魅力はなかった。
　「葦原の中ツ国」とは、デルタ地帯で、先住民が居らない無人地帯のことである。
　「天の岩戸」の舞台は蒜山高原で、この事件の前後関係は別冊に述べておいた。
　「黄泉の国」は溝口町の「御墓原」のことだったし、「常世の国」とは外国のことで、中国や新羅を指していた。
　古事記は、日本の正史として書かれたのだ。



田村誠一著　第六話　正史だった古事記　7ページ
発行日　昭和56年6月10日


私よりの一言---小分けにして私の思いを記します。
①大国主命とタケミカヅチの神との、国譲りの交渉は、大和村(ヤマト、現在淀江町に合併)の小波浜で行われた。
　ここに書かれた記事は、始めて読まれたと思います。
　このような話は、古事記に書いてあるでしょうか。

　古事記には、書いてありません。

しかし、キーワードを「伊那佐　小波浜　出雲」で検索しますと、解決です。

建御名方神は絹の大商人だった
o-mino.la.coocan.jp/page1200.html
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古事記に書かれている 「伊那佐の小浜」は、現在の出雲大社の近くの浜のように思われています。この時、 ... ちょっと、魚を取るにしては、出雲大社から美保の御崎は遠すぎます。 ... 小波浜のあたりに、「伊那佐の小浜」があったのではないかと考えています。

地名 小波: 楽しい人生
rakuraku.cocolog-nifty.com/tanosimu/2008/10/post-46f5.html
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2008/10/27 - 地名 小波. 天孫降臨に際して、アマテラスは建御雷と天鳥船神を大国主神のところへ交渉に派遣します。これは、 ... この二人の神は、出雲国の伊那佐の小浜に降り立って十掬剣を抜いて、逆に浪の穂に突き刺して、その剣の前に跌み坐して ...

神話(2) 古事記神話の誕生(4) - 神話でなかった古事記 - Gooブログ
blog.goo.ne.jp/skeikas/e/e5f499550c5ba9fedb3c156bd87eaebf/?cid...
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2015/07/21 - 大国主命とタケミカヅチの神との、国譲りの交渉は、大和村(ヤマト、現在淀江町に合併)の小波浜で行われ... ... 是以、此二 降到出雲國伊那佐之小濱而伊那佐三字以音、拔十掬劒、逆刺立于浪穗、趺坐其劒前、問其大國主 言「天照大御 ・ ..
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No462天孫降臨(35) 建御雷神と天鳥船神(4)：新しい日本の歴史：So-net ...
nihonnsi.blog.so-net.ne.jp/2008-10-291. キャッシュ
2008/10/29 - この二人の神は、出雲国の伊那佐の小浜に降り立って十掬剣を抜いて、逆に浪の穂に突き刺して、その剣の前に跌み坐して交渉に臨んだと書いています。 ... 淀江町の大和村大字小波字浜にある三輪神社へも来たのではないかと思います。



　これらは、私が書いた記事です。


ただ、古事記に書かれている「葦原の中ツ国を譲る話」は、次の所しかありません。

是以、此二神降到出雲國伊那佐之小濱而伊那佐三字以音、拔十掬劒、逆刺立于浪穗、趺坐其劒前、問其大國主神言「天照大御神・高木神之命以問使之。汝之宇志波祁流此五字以音葦原中國者、我御子之所知國、言依賜。故、汝心奈何。」爾答白之「僕者不得白、我子八重言代主神是可白。


如何思われましたか。古事記には、ハッキリと「出雲國伊那佐之小濱」と書いてありますが、動かし難い事実と云うことになります。

しかし、上記の事から、この記事は、藤原氏に依って、伯耆にあった大和村のイナサが、出雲に書き替えられたのではないかと思っています。