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日本大好き No102 隠岐島 [日本大好き]

「北門佐伎之國」と「北門良波乃國」との追及は止めると書きましたが、気になるので考えることにしました。
引っ張ってきた土地が、外国の新羅や北陸の越でないとしますと、北門佐伎之國も外国や遠いところではないことになります。佐伎之國と呼ばれるようなところが、古代にあったのかということを検証することは、不可能な気がします。そこで、「北門」の方に注目してみます。
「神門」という言葉、どうして生まれたかが判りません。「門」はやはり、入口でしょう。入口があるということは、ある地域があって、そこに入るための入口だと思います。門の字の左の部分が、「戸」です。門が先にできて、その後、そこに戸ができたのだと思います。その戸が両方に付いたのが、扉でしょうか?
このように考えますと、出雲の人にとっては、西側からの入口は、西門ですが、ここには、神門を使用する人がいましたから、北が重要な門であったと想像できます。
出雲の北となりますと、一番に隠岐島が頭に浮かびます。ここに、「北門佐伎之國」と「北門良波乃國」があったかどうかは判りませんが、隠岐島のことを考えてみます。
 
隠岐島のことは、『古事記』に書かれています。
 古事記のはじめのところに書かれていますから、読まれたことのない方は、ご自分で挑戦してください。
 まず、はじめに、伊邪那岐命(イザナギのみこと)・伊邪那美命二柱神が、「天の沼矛」と「塩」を使って、造り固めた(「修理固成」という言葉が使われています。元々、あったのではなく、造成したと書かれています)。出来上がった島は、淤能碁呂島と命名されました。(オノコロ島と読みます。)

イザナギとイザナミは、大八島国を生み、多くの神々を生みますが、その前に、生子水蛭子と生淡嶋を生んだと古事記には書いてあります。淡島は、淡路島のことです。この二つは、イザナギとイザナミにとって、特別な子供で、他の島には入れていません。

その後、イザナギとイザナミは、日本を平定していきます。それが大八島国です。古事記には、次々と国の名前が記されていますが、私は、重要な国から書かれていると考えています。
以下の生まれた島の表記を縦に並べて見ます。
①生子淡道之穗之狹別嶋
②生 伊豫之二名嶋
     伊豫國---愛(上)比賣
     讚岐國---飯依比古
     粟國-----大宜都比賣
     土左國---建依別
③生 隱伎之三子嶋---天之忍許呂別
④生 筑紫嶋
     筑紫國---白日別
     豐國-----豐日別
     肥國-----建日向日豐久士比泥別
     熊曾國---建日別
⑤生 伊岐嶋-----天比登都柱
⑥生 津嶋-------天之狹手依比賣
⑦生 佐度嶋--------又の名なし
⑧生 大倭豐秋津嶋--天御虚空豐秋津根別
以上 大八島国
然後還坐之時
①生 吉備兒嶋---建日方別
②生 小豆嶋-----大野手(上)比賣
③生 大嶋-------大多麻(上)流別
④生 女嶋-------天一根
⑤生 知訶嶋-----天之忍男
⑥生 兩兒嶋-----天兩屋
「生」と島名との間に空を入れました。ここに、文字が入るのは、①の生子淡道之穗之狹別嶋だけです。子淡道之穗之狹別嶋、全てが島の名前と言うことになります。
①は、他の島と違うことが一目瞭然です。①には又の名がありません。(佐度嶋もなし) 又の名前は、島の名前と言うことになっていますが、この名前は、この島を平定した人の名前だと、田村誠一氏は述べています。

この田村誠一氏の見方には、異論があると思われますが、古事記に書かれていることは、正しいとしないと日本史は解けないような気がします。

これまで書いてきました理由は、子淡道之穗之狹別嶋が一番、三番が、隱伎之三子嶋が書かれていることを知って頂くためです。子淡道之穗之狹別嶋は、当時、島であった島根半島です。なぜ、島根半島かは、話しが長くなりますので、次のところに書いていますので、読んでください。『古事記の新しい読み方』の中の「国土の修理固成」
http://homepage1.nifty.com/o-mino/page249.html から「大八島の生成」までに書いています。
本当は、この部分だけを読んでも理解できないと思います。と言いますのは、長年、古事記は、信用できなくて、日本書記に書かれていることが正しいとされてきたからです。
できましたら、『古事記の新しい読み方』をはじめから読んでください。

隠岐島は、古事記では、「隱伎之三子嶋」と書かれています。天之忍許呂別と書かれています。よく判りませんが、「天」の字がつく一族の忍許呂(オシコロ?) という名前の人が、治めていたのではと考えています。

 次回から、隠岐島のことを書いていこうと思います。


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