SSブログ

尖閣諸島と歴史 歴史を知らない日本人(105) 如何にして戦うか(50) 防衛(27)水際防衛(9)スパイ合戦 [尖閣諸島と歴史]

昭和の歴史を書いた本は、限りなくあります。
 NHK さかのぼり 日本史 ②昭和 止められなかった戦争 加藤陽子著
 この本は、小さな活字ですが、表表紙のタイトルにNHKと書いてあるから借りてきました。読みながら、なかなか目の付け所が良いなと思っていました。「さかのほり」と書いてあるように、先ず、終戦に至る一番ひどい戦いからペンを進めて、どうして、そのような敗ける戦争を続けたかと、歴史を遡って行く手法を取っておられます。
 
 サイパン島を失ったこと、すなわち、「サイパン失陥」こそが、決定的なターニングポイントであったと考えています
 と書いて居られます。言い方を変えますと、この後、直ぐに、戦争を終了させておれば、本土爆撃、原爆投下は行われなかったという事になります。
 辺り前ですよね。サイパンからは、B29の往復の航続距離だから、爆撃を受けたのでしょう。日本軍は、 B29の性能を知っていたのに、戦争を続けた。その使用子を調べなければなりませんが、そのことは書かないで、現在の知識からみての分析ばかりです。
 日本は、なにもかも間違っていたことになります。
どうして、なにもかも間違うようなことになったのかと云いますと、

 53頁に次のような文が有ります。つまり、第一次大戦後の1920年代以降、資源豊富で広大な市場の中国をめぐって列強間での経済的な利害が高まる、なかでも利害対立が高じた末に日本が衝突(戦争)する可能性の一番高いのはアメリカである、というのです。これを踏まえて想定敵国では第一に「陸海軍共通のものとして米国」をあげ、「早晩帝国と衝突を惹起すべきは必至の勢」とまで踏み込んでいます。これに次ぐのはロシア(ソ連・中国ですが、アメリカについては「帝国国防は我と衝突の可能性大にして且強力なる国力と兵備を有する米国を目標として主として之に備へ」としているのにくらべ、ロシア・中国については、「親善を旨として之が利用を図る」となっているのを見れば、ほぼアメリカ一国が想定敵国とされていると受け取れるのです。
 「というのです。」の文章はどういう意味だと思われますか。なんと、日本は戦争がはじまる20年も前から、アメリカとは戦争になると予想していたのです。そのようなことを思えば、当然、アメリカも気がついて警戒するでしょう。
 案の定、アメリカも日本と同じようなことを考えていましたと、文章が続きます。
 続けて読んで頂きますと、日本は、20年も前から、敵対するとは、ケシカランという雰囲気で文章を書いて居られます。

始めに、書きましたように、加藤陽子氏は、現在の知識を使えば、おかしなことばかりの日本でしたという事になります。
 あの時にこのようにしておけば良かったのにと言うような考え方は、歴史に通用しません。
そのようなことは、当たり前ですが、私が、一日分のページを使って書いている理由は、是が、NHKの出版の本だからです。

 この本だけではなく、NHKはラジオ・テレビでもこれとおなじ趣旨の事を報道しておられるのだと思います。
 20年も前から、アメリカを信用しない態度は、許せない行為だという事でしょう。20年前から、注意していたとおりになったのですか、軍隊の分析は正しかったことになります。

 話は、飛びますが、もっと、現代の事になりますが、アメリカは、ここ50~60年の間、どれだけの国と戦争をして来たと思われますか。どの戦争でも、アメリカは大いに儲けたと思っています。
 ルーズベルト大統領は、どれだけの事業をされたとおもわれますか。
 戦争でなくて儲けに繋がったとされているものに、フーバーダムが有ります。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%80%E3%83%A0
 是は、私が知っている唯一のアメリカです。アメリカへは、一回だけ行きました。
 ロスからフーバーダムを通過し、カジノで世界的に有名なラスベガス(ダムの北西48kmと近い)どれぐらい大きいかは、上のアドレスをクリックして読んでください。ロスの町は見ておけば良かったのですが、見ないで、メキシコを少し見てきました。そして飛行機を使わないで、ロスからラスベガスまで、ひたすら、飛ばしに飛ばす自動車に載せて貰って、2日宿泊して、グランドキャニオンを見に行き、又、ロスまで、自動車で帰りました。

 このフーバーダムの大きさから言いますと、日本の平野が全部できても良い位の潅漑が出来たはずですが、直ぐには、あまり役立ちませんでした。電気は出来たのでしょうが、それで工場地帯が生れたのかと云いますと、出来なかったようです。ご自分で調べてください。

 私は、この旅行は良かったなと思いました。アメリカは貧しい国だなと思いました。お金持ちは。無茶苦茶お金持ちですが、文化は貧しいなと思いました。一つの国をどのようにみるかは難しいです。私は、アメリカのカリフォルニア州とラスベガスの一部を見ただけで、このように見たのですが、これも全くの間違いではないと思っています。

 ヨーロツパの国は、早くから、世界の国を手に入れましたから、富を蓄積しましたが、アメリカは遅れたと思います。特に、日本は、明治になってから、ほぼ、すべてをイギリスに取られたのではないかと考えています。ただ、中国や韓国のようにはならなかったと思います。

このように、第二次世界大戦を知るためには、アメリカの歴史も知らなければいけないと思います。
最近読んだ本の作者は、会田雄次、山本七平、司馬遼太郎、渡部昇一という、そうそうたる方たちです。しかし、全員、どうして、負けると判っていたのに、とことんまで、戦争を続けたのか。
そのような事より、1868年に、お金がなくて、潰れた日本が、維新の人の働きで、アメリカ、イギリス、日本とが、一番戦艦をもつようになった理由は、誰も書いて居られません。お金は、今の自民党の様に、打ち出の小槌を持っていることにしても、僅か、40年ほどの間に、どうして、作ることが出来る様になったのか、直接戦争とは関係ありませんが、大切なことを考えておられません。
NHK さかのぼり 日本史 ②昭和 止められなかった戦争 加藤陽子著
よく勉強をしておられますが、おかしいなと思う所がいっぱいです。

こんなことを書かれるようでは、300万人の亡くなられた霊が浮かばれません。

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。