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小さな発見・新しい発見  式内社に囲まれた平安京(57)  日吉大社(52) 大山咋神(6) [神社からさぐる歴史]

 <葛野>は如何でしたか。「葛」の漢字を辞書でひきますと、古いカシオのEX-wordでは、「ム」の所が、「ヒ」になっています。 新しい電子辞書では、「ム」と「ヒ」の両方が記されています。
 私は、「ム」が正しいと思います。カシオは、新しく作り変える時に、調べられたのでしょうが、「葛」と<葛>は、普通の文章では、どちらも使われているので、「葛野」と<葛野>も同だと思われたのではないかと思います。

 話題を変えます。
 <葛野>は「帷子ノ辻」一帯は、<葛>が自生していた野原だったと考えます。

<葛>には、
[カツ 漢][カチ 呉]意読では、つる/かたびら/つづら/かずら(かづら)
 <意味> 
①くず。つる草の名。山野に自生する。茎の繊維は、布を織るのに用いる。また、根は薬用。またくず粉をつくる。
②つる。身にまとうつく困難にもたとえる。「葛藤カツトウ」
③(名)かたびら。くずの繊維を織ってつくった布。また、それでつくった布。また、それで作った衣。
[同]褐。[国]①つづら。葛野つるを編んでつくった、衣服などを入れるかご。のち、ひのきの薄板を編んで箱型につくる。「葛籠(ツヅラ)」とも。②かずら(カズラ。つる草の総称)


 <葛野>の<葛>には、[カツ 漢][カチ 呉]の読み方しかないのに、葛野郷(加度乃)
と「かど」と読むようになったかと云いますと、「かたびら」とも読むと有りますから、「かだびら」と発音していたのではと推測するだけです。

私としては、地名を表す、 <葛野>も「帷子ノ辻」の両方が、「かたびら」と読み、この「葛」という植物から、布を織っていた辞書には記されていることになります。

「帷子ノ辻」の東側の一つ手前の駅が太秦です。
次回は、太秦について書いてみます。

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