SSブログ

小さな発見・新しい発見 滋賀県大津市の古墳(31) 分析(4) [古墳から探る歴史]

 知っているつもりは駄目ですね。近江神宮あたりは、よく知っているつもりでしたから、何時も持っている地図は持参していませんでした。
錦織2丁目は、神宮道の南でした。どんどん、南へ行けば、「近江神宮前駅」が在ると思いながら、歩きますと、何所まで歩いても、「錦織2丁目」許りでした、2丁目は殆ど歩きましたので、西に向かって歩きましたら、京阪電気鉄道石山坂本線につき当りました。
 所が、線路伝いに歩けば、線路を越えれると思っていましたが、越える陸橋も地下道もありませんでした。不思議なことに、どうして、線路ばかりだろうと思っていましたら、
ここには、大きな車庫があり、線路伝いに北上しましたら、歩き始めの神宮道に戻ってしまいました。
 地図をご覧ください。
https://www.google.co.jp/maps/place/%E8%BF%91%E6%B1%9F%E7%A5%9E%E5%AE%AE%E5%89%8D%E9%A7%85/@35.0207732,135.8385788,14.31z/data=!4m2!3m1!1s0x0:0xa9f0a358e7e64493

なんと、次の南の駅の名前が、「大津京」です。
京阪電気鉄道石山坂本線とは、
石山坂本線(いしやまさかもとせん)は、滋賀県大津市の石山寺駅から坂本駅までを結ぶ京阪電気鉄道の軌道路線 の事で、作られたのは、1913年3月1日です。

略、100年前に鉄道が走ったことになります。
電車を走らせると云うことは、家もない所に、走らせても、経営が成り立ちませんから、集落が在ったと思いながら、歩いていましたら、一辺が30m四方ぐらいの広い棚田が、3枚ほど在りました。 その前のお家で散水をされておられました方に、お聞きしました。
「近江神宮前駅」に行くためには、どれぐらい歩きますと、この線路を渡ることができますかと。そうしますと、神宮道まで行きませんと渡る道は在りませんと云われました。 南へ行ってもないそうです。

 「失礼ですが、お家を建てられたのはいつ頃ですか」とお聞きしましたら、16年前とのことでした。大津京の御所の在った所へ行きたいのですが、 と云いますと、「そう云えば、この上の方で、発掘があったことは聴いたことがあります」とのことでした。 (大津京も御所もご存じないようすでした)
 随分歩いた範囲で、お会いしたのは、前回書きました方と、この方の二組だけでした。
 同じ錦織2丁目なのに、住民の方も、京阪鉄道で分断されて、行き来が出来ないことになります。
 前回紹介した若夫婦の方は、神宮みちから、南のことはご存じありませんでした。
 (町を分断することは、文化も分断されてしまいます)

又、長くなりますが、 もう一つの事柄を書いてみます。
先ほど書きました京阪電車ですが、工事を始めた時に、電車の巾だけ、10mの発掘をされた事が確か、田辺昭三著『よみがえる湖都』に書いてあったような記憶が在るのですが、本を失くした今となっては、確かめることは出来ません。発掘をしますと、いっぱいの出土物が有ったそうです。

 大津京ですから、碁盤の目に造られた大路が見付からなければならないのに、巾の狭い道の趾は有ったそうですが、大路は無かったそうです。
 少なくとも、牛車が二台すれ違ったり、二頭立ての馬車が通る程の道の遺蹟がなければなりませんが、無かったことが書かれてました。

この事実だけで、大津京は無かったと断定しても良いと思いますが、日本書紀に、都を遷したと書かれていましたから、停留所に 「大津京」の駅の名前が付けられました。
 年が経つ程に、大津京は見付からなかったので、駅名を変える意見が出ましたが、京阪電車の希望で、現在も残っています。 (駅名に大津駅が有るのに、地元のかたもご存じないのは、良くありません。私のように、遠くからやってくる人は大津京があった所だと勘違いします。 元大津京駅と書いてでも、訂正すべきでしょう) 
ついでに、記しますと、「近江神宮前」という駅は、近江神宮の前には在りません。普通、、「近江神宮前」と書けば、駅から2~3分の所に、近江神宮すがあるものです。 この駅こそ、「大津宮前」とすべきでしょう。

ついでに書きますと、近江神宮が出来たのは、昭和15年です。この年は、日本が誕生してから、2600年に当たるので、全国で、このような建物を建てたりしました。 このようなことを知っている人は、殆どおられないと思います。私は昭和15年生まれだから、知っています。 歴史を知るということは、このようなことを含めて知る必要があると思います。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。