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紀元と元号(2) [思うままに]

前回のお話は。ご理解いただけたでしょうか。
西暦は、どの様にして作られたかは、ウィキペディアの知識をお借りしますと、
「ローマの神学者エクシグウスが6世紀に「イエス・キリスト生誕の生誕した年を西暦1年とする」になります。
一方、私が主張します神武天皇が、歴史に登場するのは、『古事記』です。古事記が、書かれたのは、日本最古の歴史書である[1]。その序によれば、和銅5年(712年)に太安万侶が編纂し、元明天皇に献上された。

古事記はどのようなことを書いてあるか、始めの部分だけ書いてみます。
原文
天地初發之時、於二高天原一成突名、天之御中主突。【訓高下天云阿揺下效此】筱高御籥厥日突。筱突籥厥日突。此三柱突隅、竝獨突成坐而隱レ身也。筱國稚、如二浮脂一而、久羅下那洲多陀用幣琉之時、【琉字以上十字以音】如二葦牙一因二萌騰之物一而成突名、宇揺志阿斯訶備比古遲突。【此突名以音】筱天之常立突。【訓常云登許訓立云多知】此二柱突亦濁突成坐而隱レ身。
上件五柱突隅、別天突。

読み下し文
天地の初めて発けし時、高天原に成りませる神の名は、天之御中主神。【高の下の天をアマと云ふ。下、これに效ふ。】次に高御産巣日神。次に神産巣日神。此の三柱の神は、並独神成り坐して身を隠したまひき。次に国稚く、浮かべる脂の如くにして、海月如す漂へる時に、【琉の字より上の十字は、音を以ふ。】葦牙の如萌え騰る物に因りて成りませる神の名は、宇麻志阿斯訶備比古遲神。【此の神の名は、音を以ふ。】次に天之常立神。【常を訓みてトコと云ひ、立を訓みてタチと云ふ。】此の二柱の神も独神成り坐して身を隠したまひき。
上の件の五柱の神は、別天神。

「天地の初めて発けし時、」の部分の「発」には、フリガナがありません。これは、読み方が解からないから、書いてないのだと思います。

原文は、「發」と書いてあるのに、読下し文は、「発」と書いてあります。 
原文の方が、大切です。
漢和辞典で、調べる時は、 「弓、又」を含む漢字と、「はつがんむり」の意味を調べます。
 漢字の成り立ちは、旧の漢字で考えます。「弓」がありますから、「弓を発する」時に、使う言葉の内の一つだと思われます。

詳細は、次の所に書いてあります。
https://okjiten.jp/kanji526.html#a  ここには、發は、象形文字だと書いてあります。ぜひ、ご覧ください。

これ以上は、調べていませんが、どうやら、漢字は、殆ど、中国で作られた字の様です。
 意味は、「發」を含む熟語を調べますと、啓発、摘発、発展、発送、発生、開発・・・・。
 
と言うことで、文意から考えますと、「ひらく」「おこる」が良いようです。倉野憲司著の『古事記』では、「ひらけし」とカナが付けられていますが、「天と地」が分かれた時の事
ですから、「ひらく」「おこる」のl両方とも、適していません。

 と成りますと、どの様な意味で、「發」を使ったかは、古事記を書いた人に聞くしかありません。
 はじめは、なにも無かった所に、天と地が生まれたという意味ですから、「うまれた」と読めば良いのですが、天も地が無かった現象を説明するのですから、無理の様です。

このように考えてきますと、書いた太安万侶という人は、中国人だったかも知れません。


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