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第9話 中国人が書いた日本書記  田村誠一著 [日本の歴史]

古代史の怪 (1)

 日本は将に古代史の歴史書ブームである。 有難いことに日本の有名な学者は毎年の様に 次から次と最新本を出版されている。
 この学者たちも当然他の他の学者の本には目を通された上で本をお書きになったことだろう。
 従って同一学者の本は、古い出版には一々目を通さないでも古代史が分かるから有難いことだと申上げたのである。
 古代史の文献と古墳は補完関係にある筈なのに、お互いに他人の領分には立ち入らないのが、日本の古代史の珍しい所である。
 読者は古代史をフィクションとしてではなく読まれるなら、先づこのことを考慮に入れられることだ。
 例えば古墳の学者が仁徳天皇や崇神天皇の古墳の話をされる時には、古事記や日本書紀を意識された筈である。
 箸墓は大和でも巨大古墳に属する。しかも日本書記では崇神天皇の御世につくられたと書かれている。
 古墳時代が4世紀から始まると発言されるからには、箸墓は4世紀の最初ではない。



           ― 3ページより引用 ---


私からの一言
 いろいろ迷いましたが、前回の 田村誠一氏著 「第8話 吉備にあった 漢の古墳」の次の号の
「第9話 中国人が書いた日本書記」 から書き始めることにしました。


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